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回収冷媒の再生利用と破壊処理のLCA比較



RRCは、蒸留再生処理と破壊処理の環境に与える影響について、比較検討を進めてきました。
その結果、蒸留再生処理をした場合の方が、環境に優しいことがわかりました。

(1)CO2排出量による比較(LCA ※1) 回収冷媒1トン当たりの再生処理におけるCO2の排出量をLCA手法で比較しました。 これによると、再生処理が破壊処理に比較して、CO2の排出量は12分の1となりました。
※1.LCA(Life Cycle Assessment)とは、製品の資源採掘から原材料、加工組立、製品の使用、そして廃棄にいたるライフサイクル全てにおける環境負荷を総合して、科学的、定量的、客観的に評価する手法でその活用により環境負荷の低減を図ることができる。
「冷凍空調用冷媒のRRCにおける再生利用と破壊処理のLCA比較」 (第4回日本LCA学会研究発表会講演要旨集より)

(2)環境負荷の統合化による比較(LIME ※2) CO2に加え、NOX、SOX、排水、廃棄物等をLIMEで比較しました。 これによると再生処理の方が破壊処理に比較して、環境的被害額は24分の1となりました。
※2.LIME(Life Cycle Impact assessment Method based on Endpoint modeling)とは、LCAにおける環境影響 評価手法で、CO2、NOX、SOX等の環境影響物質の排出量を人間の健康、社会資産、生物多様性、植物 等の被害として評価し、これをお金に変換して統合する手法である。
「RRCにおける回収冷媒の再生利用と破壊処理のLIME手法を用いたLCA比較」 (第5回日本LCA学会研究発表会講演要旨集より